このマルモレの滝はマラリアが蔓延するほど不衛生な環境であったことが発端で誕生した。
昔々、ヴェノリ川という地元の川の水がたまって不衛生な環境が生まれてしまいマラリアが広がった。マラリアの蔓延を改善するために、古代ローマの執政官マニウスが、貯まった水を排水すべく湖と沼を開拓。排水する運河の建設を開始した。崖を切り拓いてヴェリノ川の水を別の川へ落とすという方法を実施し、この滝が誕生したのだそうだ。
2024年、疫病を乗り越えた今だからこそ、この「水の流れを良くして元氣になる」という働きに感動すら覚えた。どのくらいの月日を要したのかは定かでないが、時のリーダー達が何度か手を入れて今の滝になったに違いない。
先のコラムに書いた、「観光誘致」や「資源エネルギー」にプラスして「衛生的な環境」を作り出すことにも滝は一役買っている。
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